ミディトマトって、カロリーはどれくらいあるのかな?大玉トマトやミニトマトより甘いけど、カロリーも高いのかも。そう思って調べてみても、大玉トマトやミニトマトのカロリーしか出てこない。なぜなら、食品成分データベースに載ってないから。でも、炭水化物由来のカロリーなら、糖度から大まかな値を計算できるかも。そう思って実際に計算した結果を、お伝えします。
食品成分データベースとは
文部科学省が、「日本食品標準成分表」というデータを発表しています。これは、食品に標準的に含まれる成分を、文科省が調べてまとめたものです。その内容を検索しやすいようにデータベースとして公開されているものが、食品成分データベースです。食品ごとのカロリーをも記載されているので、カロリー計算等でも利用されます。2022年7月現在、トマト(大玉トマト)とミニトマトの項目はあるのですが、ミディトマトはありません。
ミディトマトとは
実の重さが40gから150gのトマトのことです。40g以下はミニトマト、150g以上は大玉トマトに分類されます。
糖度を用いた炭水化物カロリーの調べ方
食品のカロリーは一般的にたんぱく質、脂質、炭水化物を燃焼させたときのカロリーの合計といわれています。炭水化物とは、体内で消化される「糖質」と、消化されない「食物繊維」のことです。なので、炭水化物によって得られるカロリーとは、糖質のカロリーのことを意味します。
糖度とは
goo国語辞書によると、「食品や果物などに含まれる糖分の量を百分率で表したもの」となっています。例えば、「ある食品の糖度が10度だったら、その食品100gには糖質が10g入っている」というわけですね。
カロリー計算方法
一般的に、糖質1gあたりのカロリーは4kcalと言われています。このことから、
カロリー計算方法
「ミディトマトの実1個の炭水化物由来カロリー[kcal]」≒「ミディトマトの実1個の重さ[g]」×(「ミディトマトの糖度」÷100)×4
という計算式で、ミディトマトの実1個の大まかな炭水化物由来カロリーが算出できるはずです。
ミディトマトの炭水化物由来カロリー
では、実際に計算してみましょう。今回は、「フルティカトマト」という品種を使います。平成27年度に実施された「優良品種等導入対策試験調査」によると、この品種は通年で糖度15度前後を維持し、スーパー等でもよく見かける品種です。
信州バイオファームで通販を行っているフルティカトマトは、実1個当たり平均35gなので、糖度を15度とすると、糖度から計算した炭水化物由来のカロリーは、実1個当たり21kcalとなります。ミディトマト100gあたりだと60kcalですね。食品成分データベースによると、同じ35gあたりのトマト全体のカロリーでは、大玉トマトが7kcal、ミニトマトが11kcalとなっています。甘くて美味しい分、カロリーも高いようですね。
まとめ
ここまでの内容をまとめると、
- ミディトマトのカロリーは、食品成分データベースに載っていない
- 炭水化物由来のカロリーだけなら、糖度からおおまかな値を計算できる
- おおざっぱに計算した結果、ミディトマトのカロリーは100gあたり60kcal、実1個あたり21kcal。甘い分、カロリーも高め
ということになります。
ただ、これは糖度のみから計算した値であり、今後、日本食品標準成分表にミディトマトの項目ができた場合、異なる値になる場合があります。あくまで「糖度のみから概算したカロリー」であることに、注意してください。
今回計算に使った「フルティカトマト」という品種のミディトマトは、信州バイオファームから通販で購入することもできます。カロリーが高い分、甘くて美味しいミディトマト。是非味わってみてくださいね。